grepやawkコマンドでログの調査をする
grepやawkコマンドで、ログファイルから欲しい情報を取得する!
ログファイルの中身を調査したい時に使えるコマンドをメモとして残します。
結論
以下のようなコマンドを使ってログファイルから検索/閲覧を行います。
gzip -dc /var/log/access.log-20231203.gz | grep '500 Internal Server Error' | awk -F ' ' '{print $2, $3, $4, $5}' | wc -l
grepコマンド
grep 検索ワード ファイル名
と書きます。
grep '500 Internal Server Error' log/test.log
パイプを使って書くこともできます。
cat log/test.log | grep '500 Internal Server Error'
-eオプション:複数の検索文字列を指定したい時に使用します。
grep -e '500 Internal Server Error' -e '400 Bad Request' log/test.log
-Eオプション:正規表現で“または”という意味の「|」記号使って指定することもできます。(上記-eオプションと同じ結果が得られる。)
grep -E '500 Internal Server Error|400 Bad Request' log/test.log
awkコマンド
入力として受け取った文字列に対して、区切り文字を指定したり加工したりできるコマンドです。
cat log/test.log | grep '500 Internal Server Error' | awk '{print $0}'
-Fオプション:区切り文字を指定することができます。デフォルトはスペース' '
です。タグ区切り("\t")などあります。
cat log/test.log | grep '500 Internal Server Error' | awk -F ' ' '{print $0}' Completed 500 Internal Server Error in 200ms (ActiveRecord: 0.3ms)
awkコマンドで取得できるのは改行ごとです。
全体をレコードと呼び、-Fオプションで区切られたものをフィールドと言います。
レコード全体には $0 変数が割り当てられ、レコード最初のフィールドには $1 変数が割り当てられます。
cat log/test.log | grep '500 Internal Server Error' | awk -F ' ' '{print $1}' Completed
$2 変数は2つ目のフィールドが割り当てられていることがわかります。
cat log/test.log | grep '500 Internal Server Error' | awk -F ' ' '{print $2}' 500
wcコマンド
入力として受け取った文字列に対して、行数や単語数、文字数を数えるコマンドです。
例えば以下のような出力結果が得られているとします。
cat log/test.log | grep '500 Internal Server Error' | awk -F ' ' '{print $2, $3, $4, $5}' 500 Internal Server Error 500 Internal Server Error 500 Internal Server Error
wcコマンドの-lオプションを指定すると3
が出力されます。
3回ログファイルに「500 Internal Server Error」が出力されていることがわかります。
数だけ欲しい場合に役に立ちそうです。
cat log/test.log | grep '500 Internal Server Error' | awk -F ' ' '{print $2, $3, $4, $5}' | wc -l 3
圧縮されている場合
通常、サーバ上のログファイルは圧縮された状態で格納されているかと思います。
例えばgz圧縮されている場合、解凍せずにファイルの中身を閲覧したい時、gzip -dc
コマンドを使います。
gzip -dc /var/log/nginx/access.log-20231203.gz | grep '500 Internal Server Error'
Railsのbuild_associationの挙動について
登録したデータが削除される?!
build_associationで新規登録しようとすると、 既存のデータが削除されてしまい、混乱したのでメモとして残します。
実行環境
ruby 2.6.5 Rails 6.0.2.2
かんたんなケースで動作確認してみる
UserとUserProfileというモデルを作ります。
1対1の関係であるとき、以下のようにmodelで設定されるかと思います。
なおUserProfileテーブル自体にuniqueインデックスが追加されているとします。
class User < ApplicationRecord has_one :user_profile end
class UserProfile < ApplicationRecord belongs_to :user end
UserProfileの登録処理を実装します。
createアクションの中で、
・既存のUserに紐づくUserProfileが存在する場合は、例外を発生させる。存在しない場合は登録成功とする。
のような実装をしたいとします。
最初に思いついたのは以下の実装です。build_associationメソッドを使用しています。
Railsガイド belongs-toで追加されるメソッド
def create user = find_user! user.build_user_profile(hoge: params[:hoge]).save! render_some_page end
しかし、上記のコードでは、例外は発生しません。
既存のデータは削除され、新規で登録されてしまいまいます。
# 既存のuserに紐づくuser_profileあり [1] pry(main)> user.user_profile => #<UserProfile:0x0000560151435258 id: 4, user_id: 1, hoge: 2, created_at: Sat, 02 Dec 2023 15:50:13 JST +09:00, updated_at: Sat, 02 Dec 2023 15:50:13 JST +09:00> # id=4がdestroyされています...! [2] pry(main)> user.build_user_profile(hoge: 2).save! (0.8ms) BEGIN UserProfile Destroy (1.0ms) DELETE FROM `user_profiles` WHERE `user_profiles`.`id` = 4 (71.2ms) COMMIT (0.4ms) BEGIN UserProfile Create (0.9ms) INSERT INTO `user_profiles` (`user_id`, `hoge`, `created_at`, `updated_at`) VALUES (1, 2, '2023-12-02 07:19:07', '2023-12-02 07:19:07') (44.2ms) COMMIT => true # id=5で新しくレコードが作成されてしまいます。 [3] pry(main)> user.user_profile => #<UserProfile:0x000056015145fc88 id: 5, user_id: 1, hoge: 2, created_at: Sat, 02 Dec 2023 16:19:07 JST +09:00, updated_at: Sat, 02 Dec 2023 16:19:07 JST +09:00>
意図して削除して新規作成したい場合は、上記で良いと思いますが、知らずに使うと期待しない結果になってしまうので、注意が必要だと思いました。
さて、今回のように、
・既存のUserに紐づくUserProfileが存在する場合は、例外を発生させる。存在しない場合は登録成功とする。
を実装したい場合はどうしたら良いのか。
パターン1
newしてsaveをする
[4] pry(main)> user.user_profile => #<UserProfile:0x000056015145fc88 id: 5, user_id: 1, hoge: 2, created_at: Sat, 02 Dec 2023 16:19:07 JST +09:00, updated_at: Sat, 02 Dec 2023 16:19:07 JST +09:00> [5] pry(main)> user_profile = UserProfile.new(user_id: 1, hoge: 2) => #<UserProfile:0x00005601512faf78 id: nil, user_id: 1, hoge: 2, created_at: nil, updated_at: nil> # 例外が発生する [6] pry(main)> user_profile.save! (0.9ms) BEGIN User Load (1.6ms) SELECT `users`.* FROM `users` WHERE `users`.`id` = 1 LIMIT 1 UserProfile Create (2.1ms) INSERT INTO `user_profiles` (`user_id`, `hoge`, `created_at`, `updated_at`) VALUES (1, 2, '2023-12-02 07:28:56', '2023-12-02 07:28:56') (5.6ms) ROLLBACK ActiveRecord::RecordNotUnique: Mysql2::Error: Duplicate entry '1' for key 'user_profiles.index_user_profiles_on_user_id' from /app/.bundle/ruby/2.6.0/gems/mysql2-0.5.3/lib/mysql2/client.rb:131:in `_query' Caused by Mysql2::Error: Duplicate entry '1' for key 'user_profiles.index_user_profiles_on_user_id' from /app/.bundle/ruby/2.6.0/gems/mysql2-0.5.3/lib/mysql2/client.rb:131:in `_query'
パターン2
create_user_profile(create_user_profile!)を使う
[7] pry(main)> user.user_profile => #<UserProfile:0x000056015145fc88 id: 5, user_id: 1, hoge: 2, created_at: Sat, 02 Dec 2023 16:19:07 JST +09:00, updated_at: Sat, 02 Dec 2023 16:19:07 JST +09:00> # 例外が発生する [8] pry(main)> user.create_user_profile!(hoge: 2) (0.8ms) BEGIN UserProfile Create (2.2ms) INSERT INTO `user_profiles` (`user_id`, `hoge`, `created_at`, `updated_at`) VALUES (1, 2, '2023-12-02 07:38:18', '2023-12-02 07:38:18') (5.6ms) ROLLBACK ActiveRecord::RecordNotUnique: Mysql2::Error: Duplicate entry '1' for key 'user_profiles.index_user_profiles_on_user_id' from /app/.bundle/ruby/2.6.0/gems/mysql2-0.5.3/lib/mysql2/client.rb:131:in `_query' Caused by Mysql2::Error: Duplicate entry '1' for key 'user_profiles.index_user_profiles_on_user_id' from /app/.bundle/ruby/2.6.0/gems/mysql2-0.5.3/lib/mysql2/client.rb:131:in `_query'
※ なおRails7以上だとcreate_associateの挙動が変わっているので注意(検証せずに削除→新規作成される)
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